◆整備工場より
整備工場では、各自の担当が時々変化します。
・三田
誰もがちょっと手を出したがらない修理を担当します。(と、自分で決めた訳ではなく、私が難しそうな修理を相談するので、結局、そうなります。)
第3工場(別名 三田工房)で一人孤高を保ち、作業しています。現在は左足を痛めたSF25Cの修理を担当しています。
・マーク
来日してから早10年以上。持ち前の体力に物を言わせ作業していましたが、今年初めてアクシデント。現在は無事復帰しています。主にFRPの修理作業を行なっています。現在は、DG100の年間点検を行っています。
・三科
若手のホープだと思っていたのが、いつのまにか30歳を超え、10年選手になります。飛行場で運航している機体のトラブルで飛行場に駆り出されることがしばしばです。機械関係の作業が主でしたが、現在は初の木製機の修理を担当しています。木を削っている姿がだんだん様になってきています。判断のつかない所と全体の修理方針は三田が面倒を見ています。
・西尾
持ち前の粘り強さで、Ventus 2cMを甦らせました。しかし、試験飛行する度に次々と不具合が出てきます。エンジンを積んだ自力発航機の難しさを実感しています。
やっと、Ventusから解放され、Grob G109Bの年間点検を担当しましたが、ある時、西尾、マークが異変に気がつきました。
これがこの写真です。
垂直安定板中央の光の反射がちょっと変なのがわかりますか。
フィン両側に取り付けられる、主翼の釣り金具の下側の取り付け部に荷重がかかりすぎ、バックリングを起こしていました。
マークの指導の元、西尾が修理しています。
(写真、文:中澤 愛一郎)