1月13日(水曜日)

◆工場からお知らせ

新しい羽布張り塗料がドイツから送られてきました。

今まで使用していた綿の羽布(航空機用羽布 グレードA)の入手が以前より世界的に難しくなっています。それに代わって、セコナイトと言う商品名の化学繊維ダクロン製の羽布が主流になってきています。
綿の羽布とダクロンでは、羽布の縮め方(シュリンキング)が大きく変わってきます。
綿の羽布は綿用のドープに入っているシュリンキングする材料によって、シュリンキングしますので、羽布をあらかじめできあがりの張りを考えて、羽布を貼る必要がありました。一方、ダクロンはアイロンの熱によってシュリンキングさせますので、羽布を貼る際の注意点が変わってきます。

また、綿の組織は無数の腕が出ていますので、塗料の接着は十分でした。しかし、ダクロンは綺麗なパイプ状ですので、接着性に問題がありました。
今回の塗料はドイツでの機体修理会社アイヒェルスドルファー社がそれらの問題を解決し、また、人体に安全な物質で開発し、ドイツで認証を受けた塗料です。

JMGCでは、Ka8やタンデムファルケ の主翼上面に使用した実績があります。

今回、小分け用に輸入しましたので、必要な方はお申し出下さい。

羽布の接着に使用するドープ、羽布とドープの密着性を保つドープとUVカットの銀ドープの3種類です。
簡単な作業手順書を用意しています。

(写真、文:中澤 愛一郎)

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