◆接着剤の簡単な実験
台風10号の動きが気になる日々ですが,工場では作業が続きます。
世間では「エビデンス!」「検証データ!」とか話題になることも多いですが
日常ではもっと実践的な確認作業が欠かせません。
そんな一面をご紹介します。
第3工場(三田工房)では時々、羽布やドープ、木材、接着剤などの色々な実験を行っています。
(学術的では無く、極めて通常行われている材料や環境の中での実験と言うよりは、
修理作業等の裏付的な意味合いが有ります。)
今回は、通常木部の接着に使用しているレゾルシノール(エアロダックス)の強度がどうかと言った実験です。
木材はASK13の主桁から切り出したものですを使用しました。
その試験片の一方をバネ秤、他方にはチェーンブロックを配置。
10kg単位で引っ張り荷重を掛けて行きました。
バネ秤が100kgの値を示した直後、試験片が切れました。
切れた破断面を観察すると、接着したところでは無く、木部が破断していました。
結局、木部より接着剤の方が強度があると言う結果を得ました。
こんな実験や羽布と羽布の接着した物を引っ張るとかの実験を時々行っています。
こんな”実験”が安全なグライダー運航に欠かせません。
(写真・文:愛さん)